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取り込んだままの洗濯物が山になっていて、ストライプ入りのブラウンの綿パンティーがわざとそうしたみたいに山のてっぺんにのっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:32% 作品を確認(amazon)
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ゴミ屋敷・室内が汚い
洗濯物
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前後の文章を含んだ引用
......沸かすために立とうとすると水島がとめる。「おかまいなく。これをお渡ししたらすぐに失礼しますから」 部屋はこの間よりはかなり散らかっている。ラブソファの足元に昨日取り込んだままの洗濯物が山になっていて、ストライプ入りのブラウンの綿パンティーがわざとそうしたみたいに山のてっぺんにのっている。テーブルの下、二人の脚の間には、今朝の新聞がテントみたいなかたちになって落ちている。 水島はビジネスバッグから小さな包みを出してテーブルに置く。「わたくし個人の......
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ゴミ屋敷・室内が汚いの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
この惨状は異様だ。正気のタガがはずれてしまったとしか思えない。誰かが大慌てで逃げ去った後のように荒涼としている。 夏物も冬物も下着類もソックスも、少ない手持ちの衣料のおおかたが、畳やベッドや机の上に撒き散らされていて足の踏み場もない。そのどれもが脂じみ、薄汚れている。 椅子の足元に、灰皿がひっくりかえって大量の吸殻が散乱している。ところかまわず転がっているビールの空き缶の幾つかにも、捻じくれた吸殻がぎっしり詰め込まれている。山積みの屑入れのまわりに、さらに山になって菓子パンの袋や丸めたティッシュペーパー、真っ黒になったバナナの皮などが折り重なっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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(手洗い)狭い風呂場にシーツをこするこそばゆげな音と洗面器の中で水の跳ねる音だけが響いて
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
(座布団を干す)日なたの匂いを立てながら縞目 の古りた座布団は膨れはじめた。
梶井基次郎 / 過古
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ストーヴはブスブス燻 ってばかりいた。
小林多喜二 / 蟹工船
まだ水滴をしたたらせているようなタオルやシャツやシーツ
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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吉川英治 / 無宿人国記
小さな蛍光灯に照らされて、しんと出番を待つ食器類、光るグラス。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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