TOP > 人物表現 > 睡眠・眠る・寝る > 眠りに落ちる・寝つく
いつの間 にか眠くなって、つい黒甜郷裡 に遊んだ。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
眠りに落ちる・寝つく
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......こまで登って来て、どこをどう見廻わしても、耳をどう振っても蝉気 がないので、出直すのも面倒だからしばらく休息しようと、叉 の上に陣取って第二の機会を待ち合せていたら、いつの間 にか眠くなって、つい黒甜郷裡 に遊んだ。おやと思って眼が醒 めたら、二叉の黒甜郷裡 から庭の敷石の上へどたりと落ちていた。しかし大概は登る度に一つは取って来る。ただ興味の薄い事には樹の上で口に啣 えてしまわ......
単語の意味
黒甜(こくてん)
黒甜郷(こくてんきょう)
黒甜郷裏・黒甜郷裡(こくてんきょうり)
黒甜・・・昼寝。うたた寝。
黒甜郷・・・昼寝の夢の世界。眠りの世界。「郷」は「ところ(場所)」を意味する。
黒甜郷裏・黒甜郷裡・・・昼寝で見ている夢の世界の内。うたた寝のまどろみの最中。「裏(裡)」は「中」という意味。
ここに意味を表示
眠りに落ちる・寝つくの表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
頭を枕に落すと同時に、まるで機械のように簡単に眠りに落ちる
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
このカテゴリを全部見る
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
闇を見つめて悶々としているうちに、じりじり時間がたっていく。 夜中の一時近くなって、やっと眠気の尻っ尾をつかんだような気がした。それを慎重にたぐり寄せていく。ドブネズミのようなその長い尾を引いていくと、その先に短い夢があった。灰色の淋しい街の風景のような、一瞬の夢。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
潮を噴くようにイビキをかく
大庭 みな子 / 啼く鳥の amazon
私はまだ眠くて、半分夢の中にいるので、心は子供のように素直だ。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
襟もとまですっぽり絹蒲団をかぶって、朽ち木のように寝ている
水上 勉 / 雁の寺 amazon
同じカテゴリの表現一覧
睡眠・眠る・寝る の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ