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自分が描いた画を褒められると、その言葉が耳の中で溶ける。《…略…》褒めてくれた桜(人名)の声だけが、ミルクティーの中に落とした角砂糖のように溶けて耳の中に沈殿している。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:0% 作品を確認(amazon)
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僕は魔法が使えない 自分が描いた画を褒められると、その言葉が耳の中で溶ける。「新くんが描いた人物画って、絵の中の人が生きてるみたいに見えるんだよね」 甘い声でそんなことを言いながら俺のアパートの中をころころと転がっていた桜は、今では俺の顔を見ようともしない。そう褒めてくれた桜の声だけが、ミルクティーの中に落とした角砂糖のように溶けて耳の中に沈殿している。桜は、今となってはもう、俺から授業プリントさえも受け取ろうとしない。 ジーンズの中で、足がじっとりと汗をまとっているのがわかる。さっきまでここは日陰だったのに、ふと気がついたら陽なたに変わっていた。てらてらと太陽から溶け出てきたような陽射しが、黒鉛と汗で汚れたキャンバスを橙色に染めている。 きっしり......
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夏目漱石 / 吾輩は猫である
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その「そうかしら」という彼女のいくらか語尾をはね上げて発音する声が、いまも、はっきりと彼の耳の中深くで甦った。「そうかしら」それは彼の耳の中の空気を、十年前と同じやわらかい振幅でふるわせるようである。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
失踪。酒田の口から漏れたその言葉が、いつまでも奇怪な異物のように宙に浮いている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「喜び」カテゴリからランダム5
小百合の表情は明るかった。いや、単に明るいのではない。場違いな感想だろうが、「綺麗になった」が当たっているような気がした。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
白夜を抜けたっていう感じ
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
「好き」カテゴリからランダム5
一日一日と、まるで仔犬が大きくなるように、愛も成長するものなのよ
村上 龍 / 恋はいつも未知なもの amazon
「宇宙人がやってきたら、『どうも、どうも』なんて手を挙げて、われ先にと会いに行くタイプだな」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
「満足を伝える」カテゴリからランダム5
神経を逆なでするような応援
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「感動」カテゴリからランダム5
なんだか胸のあたりがじわーっと暖かくなってきました。とてもこわれやすい宝物を抱いているような気分でした。地球には、これ以上こわれやすいものはきっとなかったでしょう。
サン=テグジュペリ / 星の王子さま amazon
感動のあまり、目を見開いていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
「記憶」カテゴリからランダム5
記憶のデーターバンクにしまいこまれ、永遠に保存される。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
(いつだったか)思い出せない。時間の流れが不均一になっていて、距離感が安定しない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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