青味を帯びた煉り上げ方は、玉(ぎょく)と蝋石(ろうせき)の雑種のようで、はなはだ見て心持ちがいい。のみならず青磁の皿に盛られた青い煉羊羹は、青磁のなかから今生まれたようにつやつやして、思わず手を出して撫でて見たくなる。
夏目漱石 / 草枕
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羊羹(ようかん)
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単語の意味
青磁(せいじ)
蠟石・蝋石(ろうせき)
雑種(ざっしゅ)
玉・珠(たま)
玉(ぎょく)
青磁・・・青磁釉(せいじゆう)を施した磁器。透明感のある青緑色の磁器。
蠟石・蝋石・・・ロウソクのロウのような、半透明の柔らかい石。
雑種・・・種類の違うものが交じり合っていること。違う種類の犬や猫同士の間で生まれた子供。ミックス。
玉・珠・・・1.丸いもの。丸くまとめられたもの。ボール。
2.丸い宝石や真珠。
2.丸い宝石や真珠。
玉・・・1.宝石。美しい石。とくに翡翠(ひすい)を指す。
2.将棋で、玉将の略。
3.飲食店などで、鶏卵をいう。または、卵焼きや、鶏卵を使った料理。
4.信用取引で、まだ決済していない売買約束の取引。
5.芸者や娼妓(しょうぎ)のこと。
6.玉代(ぎょくだい)。芸者や娼妓などを呼んで遊ぶための代金。花代。
2.将棋で、玉将の略。
3.飲食店などで、鶏卵をいう。または、卵焼きや、鶏卵を使った料理。
4.信用取引で、まだ決済していない売買約束の取引。
5.芸者や娼妓(しょうぎ)のこと。
6.玉代(ぎょくだい)。芸者や娼妓などを呼んで遊ぶための代金。花代。
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羊羹(ようかん)の味、おいしさを伝える表現・描写(和菓子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
玉のように半透明に曇った肌が奥のほうまで日の光を吸い取って、夢見る如きほの明るさを伴っている感じ。あの色合いの深さ、複雑さは、西洋にお菓子には絶対に見られない。
谷崎潤一郎 / 陰翳礼讃 amazon
桜の葉に包まれた水羊羹が、ひんやりと冷えたのを口にするとき、子どもごころにも、夏を感じた
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「和菓子」カテゴリからランダム5
桜餅はその名のとおり桜の季節に食べるものだ。そういう意味ではお花見の席にもっとも似つかわしい食べ物といえる。じゃあお花見の宴に桜餅は登場するのかというと登場しない。花より団子。団子にその席を譲る。そういう奥床しさも桜餅にはある。
東海林さだお / コロッケの丸かじり amazon
青苦い香気 のある冷し白玉
岡本かの子 / 渾沌未分
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