レースだの、ボイルのハンカチだの、仏蘭西 製カーテンだの、ワイシャツ、カラー、店中はしゃぼんの泡のように白いものずくめである。薄いものずくめである。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:43% 作品を確認(青空文庫)
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白色(白い)
店内の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......づけに、赤や黄や紫の風船玉をそろえて、客を呼ぶのだそうである――。じっと売り場に腰を掛けていると、眠りが足らないのか、道の照りかえしがギラギラ目を射て頭が重い。レースだの、ボイルのハンカチだの、仏蘭西 製カーテンだの、ワイシャツ、カラー、店中はしゃぼんの泡のように白いものずくめである。薄いものずくめである。閑散な、お上品なこんな貿易店で、日給八十銭の私は売り子の人形だ。だが人形にしては汚なすぎるし、腹が減りすぎる。 「あんたのように、そう本ばかり読んでいても困るよ。......
単語の意味
レース
レース・・・1.透かし模様のある薄い布。薄かったり小さな隙間が多かったりして向こう側が見えるつくりの布。「レースのカーテン」
2.競い合うスポーツ競技。ゴールを目指して争うこと。
2.競い合うスポーツ競技。ゴールを目指して争うこと。
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(衣料品店)古いマネキンが数体、外へ飛び出したくてたまらないような格好で立っている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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外套は、誰もがしばらく見つめるほど鮮やかな 鶯色
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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何かの役には立つかもしれないといった程度の狭い庭
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
窮屈な部屋の天井からぶら下がった裸電球は、真下を 微かに照らすだけで本棚に並べられた背表紙の文字を一つも読ませなかった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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