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亀の首が縮む。その縮みかたが何だかいやらしい。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:86% 作品を確認(青空文庫)
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その他の爬虫類・両生類
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前後の文章を含んだ引用
......ん。あんまり薄情な事は云わないで下さい。――亀と話をしているのは面白い。一人で私はぶつくさと亀と話をしている。 足もとの小石を拾って、汚れた池へどぽんと投げる。亀の首が縮む。その縮みかたが何だかいやらしい。わあっと笑い出したくなって来る。 こんなに賑やかなところにいて、亀も私も到って孤独だ。かんのん様が何だよと呶鳴 りたくなる。巨きなお堂のなかへ土足でがたがたと這入......
単語の意味
嫌らしい・厭らしい(いやらしい)
首・頸・頚(くび)
亀・龜(かめ)
嫌らしい・厭らしい・・・1.相手の態度や言動が不愉快である。嫌味な感じである。いとわしい。
2.性欲をかき立てるような感じである。エロい。
2.性欲をかき立てるような感じである。エロい。
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
亀・龜・・・カメ目の爬虫類の総称。堅くて丸い甲羅を持ち、敵に襲われると、頭・尾・手足をその中に隠す。大まかに陸亀と海亀に分けられる。海亀は手足がヒレになっていて水中を泳ぐのはうまい。背中の模様は六角形。日本では鶴と共に長生きする動物としてめでたいものとされる。冬眠する。「亀」の字は亀の姿からの象形文字。
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亀の首が縮む。その縮みかたが何だかいやらしい。
林芙美子 / 新版 放浪記
(やもり)壁に似た灰色の、妙に薄気味悪い形をしたその動物の顔つきが、ちょうど鼠の子のような可憐な表情を持っている。
広津 和郎 / やもり「広津和郎全集〈第1巻〉小説 (1973年)」に収録 amazon
彼(山椒魚)は彼自身のことをたとえばブリキの切屑(きりくず)であると思ったのである。
井伏 鱒二 / 山椒魚 amazon
とかげが、煤 のように黒いからだを、気味悪くへばりつかせて
芥川龍之介 / 偸盗
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鼬(いたち)が石をたたくような声をして鳴く
内田 百けん / 冥途 amazon
眼鼻が顔の中心に痙攣的 に密着している狆 君
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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畑 正憲 / 天然記念物の動物たち amazon
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