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白いエプロンをかけて、長い紐 を蝶々のように背中で結んで
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:64% 作品を確認(青空文庫)
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エプロン・前掛け
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前後の文章を含んだ引用
......たった八頁の新聞は馬鹿な詩なぞよちがないのだ。 ピアレスベッドの広告が出ている。私はこんな丈夫な、ハイカラなベッドに一度も寝たことがない。タイガー美人女給募集。白いエプロンをかけて、長い紐 を蝶々のように背中で結んで、ビールの栓抜きに鈴をつけた洒落 た女給さんが眼に浮ぶ。新聞を見ていると、どろんこの轍 の中へ、牛の糞 をにじりつけたような気持ちの悪さになって来る。 さて、どっこい......
単語の意味
背中(せなか)
蝶(ちょう)
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
蝶・・・1.鱗翅目(りんしもく[=ガやチョウなど])の昆虫でガ以外のものを総称。四枚の大きな羽を羽ばたかせひらひらと昼間に飛ぶ。止まった時の羽を直立して閉じる、口先がらせん状になっているなどガと区別する。ただし、生物学的には明確な違いはない。主に昼間活動する。ひらひらと飛ぶ様子は死者の魂に結び付けられることもある。古名で「かわひらこ」という。
2.紋所の名。1の蝶をかたどったもの。
2.紋所の名。1の蝶をかたどったもの。
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相撲取りの化粧まわし見たような前掛け
柳田 国男 / 清光「柳田国男 (ちくま日本文学全集)」に収録 amazon
白いエプロンをかけて、長い紐 を蝶々のように背中で結んで
林芙美子 / 新版 放浪記
お料理をするとき、マダムはかならず木綿の事務員が着るような上っぱりを着た。油はどこへはねかえるか分らないのだからエプロンなんか無意味だ、というのである。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
ありとあらゆる食べ物のしみが満艦飾のようにくっついた黄色いエプロン
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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シナ襟の黒いコートを着けていたから、こうもりのように見え
島尾 敏雄 / 死の棘 amazon
階段は長くて急だったが、テニス・シューズをはいたミュウの足どりは疲れを知らず、そのリズムは崩れを見せなかった。ぼくの目の前で彼女のスカートの裾が気持ちよさそうに左右に揺れ
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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