TOP > 人物表現 > 言葉を交わす > 話題を変える・空気を変える
その気分を押し散らすようにしてむす子はいった。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:29% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
話題を変える・空気を変える
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......敵わないと思うわ」 かの女は言葉通り尊敬の意を態度にも現わし、居住いを直すようにしていった。しかし、こういう母親を見るのはむす子には可哀 そうな気がした。それで、その気分を押し散らすようにしてむす子はいった。 「なに、僕だって、おかあさんと同じ性分なんです。そしておかあさんだってずいぶん考え深い方でなくはありませんさ。けれどもおかあさんは女ですから、それを感情の範囲内......
ここに意味を表示
話題を変える・空気を変える(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
小学生のグループが自転車に乗ってやってきた。広場のほうで賑やかに繰り広げられる話し声が、気詰まりになっていた雰囲気を和らげた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「孤児院の食事って、にぎやかなんでしょうね。」 わたしは気分を変えるように、彼から視線をずらして公園の遠い所を見ながら言った。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
サユリの指摘にうろたえたらしいシンイチは、話題を肌の感触によって変えようとしたのか彼女の肩を抱いた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
「ねえねえねえ」オレは、ハルがひとりで固めていた空気を壊すように、ばしばしと机を叩く。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
伊吹が喉の中の石を溶かしてくれたみたいだった。私は喉を詰まらせずに、すらすらと喋れるようになっていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
言うべきことがあるのに、どうしても言葉にならない。無理に口を開こうとすると、愛や恋や運命について、映画や小説のなかで百万遍使われて擦り切れてしまった言葉ばかりが喉に出かかる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
その気分を押し散らすようにしてむす子はいった。
岡本かの子 / 母子叙情
同じカテゴリの表現一覧
言葉を交わす の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ