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(ハエは)天井に貼りついていた。凝 っと、死んだように貼りついていた。
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:39% 作品を確認(青空文庫)
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くっ付く・へばり付く
蚊・ハエ
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前後の文章を含んだ引用
......いとも限らないのである。しかしそれでもまだそれに弾ねられて汁のなかへ落ち込んだりするのがいた。 最後に彼らを見るのは夜、私が寝床へはいるときであった。彼らはみな天井に貼りついていた。凝 っと、死んだように貼りついていた。――いったい脾弱 な彼らは日光のなかで戯れているときでさえ、死んだ蠅が生き返って来て遊んでいるような感じがあった。死んでから幾日も経ち、内臓なども乾きついてしまっ......
単語の意味
凝る(こる・こごる)
凝る・・・1。ある物事に度を越して心がとらわれる。熱中して打ち込む。ふける。(こる)
2.体が部分的に血行不良になり、筋肉が張った感じになる。(こる)「肩がこる」
3.細かいところまでいろいろと工夫する。趣向を凝らす。(こる)
4.一箇所に集まって、固まる。(こる・こごる)
5.液状のものが冷えて、ゼリーのように固まる。(こごる)
2.体が部分的に血行不良になり、筋肉が張った感じになる。(こる)「肩がこる」
3.細かいところまでいろいろと工夫する。趣向を凝らす。(こる)
4.一箇所に集まって、固まる。(こる・こごる)
5.液状のものが冷えて、ゼリーのように固まる。(こごる)
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健史の胴回りにかじりつくようにしてオートバイに乗る
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
牡蠣のようにへばりつく
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
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蚊・ハエの表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一匹の 蠅 が、格子から飛びこんできて、ねむけを誘う羽音をたてながら司祭の周りを廻りはじめる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
蠅がふたたび、彼と女との汗の臭いを慕って、首のまわりを飛びまわりはじめた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
一匹の蠅が自分の顔の周りを鈍い羽音で廻っている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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こおろぎが寒げに鳴いている
伊藤左千夫 / 野菊の墓
それは無防備に増殖した、奇形の果実のようだった。表面には細かいささくれが広がり、ゆるやかな曲線模様が織り込まれていた。あまりにも大きくなりすぎ、自分でも形をまとめることができなくなって、あちこちがひび割れていた。 そのひびの間から、はちみつがこぼれていた。血液のように濃く、静かに、ひたひたと流れていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
漆のような真黒な羽のひらひらする、繊(ほそ)く青い、たしか河原蜻蛉(かわらとんぼ)とも言った
泉 鏡花 / 縷紅新草 amazon
蜜蜂が足元を飛んでいた。時々思い出したようにふわりと舞い上がり、こわごわ近寄ってきては、すぐにまた離れていった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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群れっちゅうより塊っちゅうほうがええがや。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
身体が、空気が抜けたゴム人形のように膝から崩れ落ちる
西木 正明 / 『幸福』行最終列車 amazon
噴水のような哄笑の衝動
開高 健 / 裸の王様 amazon
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