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入れこみの店内で、二人とも大声に語り合う。他人が見たら、喧嘩をしているように見えるそうだが、笑い声がきこえるので、 「そうではないらしい」 と、わかる
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:20% 作品を確認(amazon)
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大声
混雑している・雑踏・人混み
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前後の文章を含んだ引用
......の、ずっとむかしの気分に、「もどった」 のである。これは、二人のみが知るところであろう。 木屋町の片隅にある〔逆鉾〕という店で、ちゃんこ鍋をごちそうになった。 入れこみの店内で、二人とも大声に語り合う。他人が見たら、喧嘩をしているように見えるそうだが、笑い声がきこえるので、「そうではないらしい」 と、わかるのだと、むかし、だれかにいわれたことがある。 ぐらぐらと煮えたつ鍋へ、野菜と鶏を叩きこむようにして入れては食べる。 辰巳氏は、一本も酒はのめない。私だけビールを......
単語の意味
大声(おおごえ・たいせい)
笑い声(わらいごえ)
笑い声・・・笑う声。笑声(しょうせい)。
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大声・大きな声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
誰に聞かせるつもりかさらに大きな声で
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
ラグビー部とおぼしき筋肉の肥大した大男たちがたむろしていた。自分たちの肉体がただそこに存在するだけでたちあがる威圧感を誇ってでもいるように、大声を抑えず会話している。
羽田 圭介 / スクラップ・アンド・ビルド amazon
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混雑している・雑踏・人混みの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
巴里人の殆ど全部が街へ出て騒ぐ巴里祭の混雑のなかで
岡本かの子 / 巴里祭
見物人が、石榴(ざくろ)の実を割ったようにいっぱいに詰まる
内田 百けん / 冥途 amazon
アメーバのように増殖を続ける人間の塊が一斉に動き出す
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
どこかの団体客が、芝居の終わった劇場から 一斉 に出て来たらしく、しばらくは一歩も前に進めないほどであった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
ここにおるわたしに向けてしゃべってるというよりは、なんだかそもそもわたしが見えてすらないような感じがあり、それが大変にこの雰囲気の空振り感を増幅している
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
エグエグと泣き出してしまった。
湊 かなえ / 優しい人「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 amazon
柔らかい口調で話し掛けている。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
大人びた安定感があった。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
燃えたぎる生命の力を感じさせてくれる男だった。彼は、自分が生きて〝在る〟ことに満足していた。彼は歪んではいなかった。神経症、 鬱、トラウマ……その種の、現代人にありがちな数々の心の病とは、おそらく生涯無縁でいられる男だった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(死人の顔)なだらかな傾斜をもっていた荒井幸夫の顎は、色を変え、うすっぺらになり、そこには既に筋肉の力が働いていないことを示していた。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
整理に困るほど人が多すぎる
新田 次郎 / 芙蓉の人 amazon
巣箱に群がる蜂のように大勢の人間が行き交う
ロナルド・マンソン / ファン・メイル (上) amazon
迷路のようなポケットからキー・ホルダーをとり出し
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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