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手のつけようがない泣きっぷりでじたばた暴れながら、彼は純子さんと幹子に抱えられるように二階に連れて行かれてしまった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:59% 作品を確認(amazon)
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......よ。みんなごめんね、もし死んじゃったら、忠告を聞かなかったばかな人だった、って笑って。」 そして、明るい顔でお茶をすすった。 弟がまた、わぁーっと泣き出した。 手のつけようがない泣きっぷりでじたばた暴れながら、彼は純子さんと幹子に抱えられるように二階に連れて行かれてしまった。 母はため息をついた。「どう思う?」 私は答えた。「半々だと思う。」「何と何の?」「母親が、不安定な自分を置いて男とバリに行くのが許せないのと、本当の勘と。」「......
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涙に胸がむせた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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