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(パリのブラッスリー)五人或は八人ずつの食卓を仕切る胸ほどの低い靠 れ框 で区切られている。凡 ゆる人間の姿態と、あらゆる色彩の閃きと、また凡ゆる国籍の違った言葉の抑揚とが、框の区切りの中にぎっしり詰っている。出どころの判らない匂 いと笑いと唄 とを引き切るように掻 き分けて、物売りと、分別顔のギャルソンが皿を運んだり斡旋 したりしている。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:22% 作品を確認(青空文庫)
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店内の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......澱められ、ちょうど人の立って歩けるぐらいの高さで、大広間の空気を上下の層に分っている。 上層は昼のように明るく、床に近い下層の一面の灰紫色の黄昏 のような圏内は、五人或は八人ずつの食卓を仕切る胸ほどの低い靠 れ框 で区切られている。凡 ゆる人間の姿態と、あらゆる色彩の閃きと、また凡ゆる国籍の違った言葉の抑揚とが、框の区切りの中にぎっしり詰っている。出どころの判らない匂 いと笑いと唄 とを引き切るように掻 き分けて、物売りと、分別顔のギャルソンが皿を運んだり斡旋 したりしている。 「しまった、お母さん、いい場所を先に取られちゃった」 かの女をモンパルナスのキャフェ・ド・ラ・クーポールに導いて入ったむす子は、ダブル鈕 の上着のポケットから内輪......
単語の意味
詰る(なじる)
姿態・姿体(したい)
分別(ぶんべつ・ふんべつ)
分別顔(ふんべつがお)
胸(むね)
詰る・・・相手を問い詰めて非難する。相手の悪い点を責める。
姿態・姿体・・・動きを含め、からだの線が作り出す見た目。体つき。
「態」は訓読みで「すがた、なり」と読める。
「態」は訓読みで「すがた、なり」と読める。
分別・・・1.(ぶんべつと読んで)種類ごとに分けること。区別すること。また、その区分。
2.(ふんべつと読んで)物事の是非や善悪を区別や区分すること。道理を判断してきちんと区切ること。わきまえること。また、そのような能力。
2.(ふんべつと読んで)物事の是非や善悪を区別や区分すること。道理を判断してきちんと区切ること。わきまえること。また、そのような能力。
分別顔・・・いかにも分別がありそうな顔つき。道理をよくわきまえた顔つき。思慮があるような顔つき。
「分別(ふんべつ)」は、物事の是非や善悪を区別や区分すること。道理を判断してきちんと区切ること。わきまえること。また、そのような能力。
「分別(ふんべつ)」は、物事の是非や善悪を区別や区分すること。道理を判断してきちんと区切ること。わきまえること。また、そのような能力。
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