日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

びしょびしょの人魚のようにべったり濡れたさせ子が重そうな足取りで浜に上がってきて

吉本ばなな「アムリタ（下） (新潮文庫)」に収録　ページ位置：29%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......な！」　とんちんかんなアドバイスをして、コズミくんが靴を脱ぎ、ざぶざぶと水に入ってさせ子を連れ戻しに行った。仲のいい夫婦だねえ、と残りの三人で笑った。　やがて、びしょびしょの人魚のようにべったり濡れたさせ子が重そうな足取りで浜に上がってきて、月明かりの下で歌いはじめた。　夜の気配の間をていねいにぬってゆく鼻歌みたいな調子だった。　私は思わず腕時計を見て時刻を確かめた。ぼんやりと、午前三時の九〇度が......

単語の意味

足取り（あしどり）

足取り・・・１．歩くときの足の運び方。足つき。歩調。足で取る（＝執る。事を行う）こと。「事務をとる」「指揮をとる」など。
２．その人の歩いた道筋。特に、犯罪者の逃走経路。足を取る（＝自分のものにする。把握する）こと。「裏づけをとる」など。
３過去の相場の動きぐあい。足（＝相場の動きぐあい）を取ること。

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雨に濡れる・傘に当たるの表現・描写・類語（雨・霧のカテゴリ）の一覧ランダム５

坊主頭に付いた水滴が、ネオンの色を帯びて光っている。

宮本輝「道頓堀川（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ坊主頭・頭を剃る雨に濡れる・傘に当たる

雨は蓑を通して小さな針を並べたように肌を刺している

城山三郎 / 辛酸　amazon

ビニール傘を取り出すと、佳男はどしゃぶりの雨の中へ出た。すぐ横でエンジンはかけられたままなのに、まるで滝の裏にでも迷い込んだような雨音しか聞こえない。

吉田修一「悪人」に収録　amazon関連カテ大雨・土砂降り・豪雨雨に濡れる・傘に当たる

顔面に当たる粉雪がとけ、目の辺りから涙のように一筋流れた。

吉田修一「悪人」に収録　amazon

（雪に濡れる）溶けかけた雪が髪をきらきら濡らし、しずくが紺の厚いコートの肩にぽたぽた落ちていた。

吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた／サンクチュアリ」に収録　amazon