一隻の戦艦だけが、後尾から二すじの波紋を曳いて、赤い甲虫(かぶとむし)のように、よたよたになり(こちらへ走ってくる)
稲垣 足穂 / 弥勒 作品を確認(amazon)
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船・ボート
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単語の意味
兜虫・甲虫(かぶとむし)
兜虫・甲虫・・・コガネムシ科の大形甲虫。全身光沢のある黒褐色。雄は頭上に先の割れた長い角を持ち、これが兜の前立てに似ているのが名前の由来。甲虫(こうちゅう)とも読む。
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船があとに残していくまっすぐな白い航跡をいつまでも眺めていた。数羽のかもめがその航跡にしがみつくようにフェリーのあとを追っていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
油のような粘りを持った大きな波浪がゆったりと襲ってきては、船を山から谷へ谷から山へと運ぶ
井上 靖 / 天平の甍 amazon
川面すれすれのところで、 人魂 のように頼りなげに上下している黄色い 灯
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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老人は緩慢な動作で 櫓 を操り、舟を近づける。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
汽車の轟々 たる音
林芙美子 / 新版 放浪記
病院の上を飛ぶヘリコプターで、テレビの音は何度も消された。 画像も時々乱れ
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
電車はがたごと揺れながら、ゆるやかなカーブを曲がってゆく。ネオンや看板をちりばめた景色が窓を通り過ぎる。車内は白く明るく、家路に向かう人々はみな黙って眠そうに連なっている。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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