海から出る夏の月のようにほほえんで見せた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:39% 作品を確認(青空文庫)
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微笑み・薄笑い
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前後の文章を含んだ引用
......ったって木村がよこすんだからいいじゃありませんか」 「ばか!」 倉地は右の肩を小山のようにそびやかして、上体を斜 に構えながら葉子をにらみつけた。葉子はその目の前で海から出る夏の月のようにほほえんで見せた。 「木村は葉ちゃんに惚 れとるんだよ」 「そして葉ちゃんはきらってるんですわね」 「冗談は措 いてくれ。……おりゃ真剣でいっとるんだ。おれたちは木村に用はないはずだ。おれ......
単語の意味
夏の月(なつのつき)
夏の月・・・夏の夜の涼しい感じの月。
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微笑み・薄笑いの表現・描写・類語(口・顎のカテゴリ)の一覧 ランダム5
女面のようなほのかな笑いが漂っていた。
円地 文子 / 女坂 amazon
白痴のように口をあけたままで薄笑いをもらし
有島武郎 / 或る女
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相談窓口の婦人警官が、まるで銀行の受付嬢のように 微笑みかけてきた。
浅田次郎 / ラブ・レター「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
口もとに微笑が、日にかがやいている出水(いずみ)のように湧き上がる
佐藤 春夫 / 佐藤春夫 amazon
青じろいとがったあご
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
真っ黒な虹彩がいたずらっぽくきらめいて、俺を映した。つやつやした唇が、にっと笑いを象り、気まぐれな猫みたいな表情になった。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
皮肉な顔をして笑った。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
美しくひそめられた深刻な眉は、少女の笑顔にぱっと変わった。雲間から光が射すように、彼女は私に微笑みかけた。
よしもとばなな / 波 ──あとがきとして「まぼろしハワイ」に収録 amazon
どっと笑い崩れた
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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