笠のつばを上げて
吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:20% 作品を確認(青空文庫)
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見上げる・空を見る
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前後の文章を含んだ引用
...... 頼もしげに、そしてまた、一つの心の負担をも、軽くしたように、呟 いた。 春だが、寒かった。 山の襞 には、雪が深い。 (四年ぶりだ――) と、数えながら、一角は、笠のつばを上げて、板谷峠 の上に立った。 そこから、米沢城下の町、川、橋、黒い天主、さまざまな思い出の一廓を見出すと、なつかしさ、などという常人のする感情は、すぐ消えて、 (しまッ......
単語の意味
笠(かさ)
笠・・・日光や雨、雪、ほこりなどを防ぐために頭にかぶる円錐形の帽子のようなかぶりもの。竹や木材などでできているものが多い。また、同じような形のもの。「電球の笠」
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頭を傾げて空の模様を見るような恰好をした。
岡本かの子 / 巴里祭
自分の影を見ては空を見ると、その影が、空にもうつっていたあの不思議な世界
林芙美子 / 新版 放浪記
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窓から手を振った。 見送るものの胸に一瞬刻印される「死」の香りがするさみしさの陰影は、ほんとうに見送られるものと同一だろうか?
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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