(深夜に谷底の湯に行くのは、恐怖で)身体に一種の抵抗 を感じるのであった。だから夜更けて湯へゆくことはその抵抗だけのエネルギーを余分に持って行かなければならない
梶井基次郎 / 温泉 ページ位置:11% 作品を確認(青空文庫)
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怖い・恐怖
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前後の文章を含んだ引用
......かりが耳について、おきまりの恐怖が変に私を落着かせないのである。もっとも恐怖とはいうものの、私はそれを文字通りに感じていたのではない。文字通りの気持から言えば、身体に一種の抵抗 を感じるのであった。だから夜更けて湯へゆくことはその抵抗だけのエネルギーを余分に持って行かなければならないといつも考えていた。またそう考えることは定まらない不安定な、埓 のない恐怖にある限界を与えることになるのであった。しかしそうやって毎夜おそく湯へ下りてゆくのがたび......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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