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心はおぞましくも苦々 しい猜疑 のために苦しんだ。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:50% 作品を確認(青空文庫)
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不審・疑う・信用できない
用心深い・警戒心が強い
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前後の文章を含んだ引用
......も愛子も申し合わしたように瞥視 もし合わなかった。けれども葉子は二人がせめては目だけでも慰め合いたい願いに胸を震わしているのをはっきりと感ずるように思った。葉子の心はおぞましくも苦々 しい猜疑 のために苦しんだ。若さと若さとが互いにきびしく求め合って、葉子などをやすやすと袖 にするまでにその情炎は嵩 じていると思うと耐えられなかった。葉子はしいて自分を押ししずめるために、帯......
単語の意味
苦々しい(にがにがしい)
猜疑(さいぎ)
苦々しい・・・とても不快。すごくイヤ。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
猜疑・・・騙されるかもしれない、と人を疑うこと。自分が不利になるのでは、と相手を信用できないこと。
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不審・疑う・信用できないの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
疑いが、蛇のように私の胸の中で頭をもたげた。
伊藤 整 / 火の鳥 (1958年) amazon
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用心深い・警戒心が強いの表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
警部は「ポストが赤いのも何かの陰謀に思えてしょうがない病」なんですよ
七尾 与史 / 死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) amazon
ぼくは他人とのあいだに目に見えない境界線を引くようになった。どんな人間に対しても一定の距離をとり、それを縮めないようにしながら相手の出かたを見届けるようになった。人々が口にすることを鵜呑みにしないようになった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「心」の言葉を含む恐怖の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
山の上で行われているはずのものごとを目にしたいという気持ちがあり、同時にそんなところに近づかない方がいいのではないかという思いもあった。ぼくの中には抑えがたい好奇心があり、同時に直感的なおびえのようなものがあった。でもなにはともあれ前に進まないわけにはいかなかった。それは夢の中の行動に似ていた。そこではぼくらは選択を可能にする原理を与えられていない。あるいは原理を成立させるための選択肢を与えられていないのだ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
心臓はたしかに平時よりも烈しく鼓動して
夏目漱石 / 吾輩は猫である
冷や汗が体温と太陽でぬるまって生暖かく身体の表面を流れ落ちてまた走った。汗ばんだ額に張り付く一筋の前髪、土がなかに入って黒ずんだ爪、かさぶただらけの膝小僧、細かな砂のついたまつ毛、すべてが汗の膜につつまれてぐんなりと心地良い。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
河川敷を十キロ走って、わたしの心臓はバクバクと悲鳴をあげた。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
びしょ濡れの犬みたいに、激しく身震いをして
安部 公房 / 他人の顔 amazon
心臓はたしかに平時よりも烈しく鼓動して
夏目漱石 / 吾輩は猫である
夜明けの寒気が彼の全身を感覚のない石のようにかたまらせていた。
坂口 安吾 / 白痴 amazon
「性格・態度」カテゴリからランダム5
巴里はあらゆる刺戟を用いて一旦人の心を現実世界から遊離させる。極端なニヒリストにもする。
岡本かの子 / 巴里祭
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