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やみ! そのなかではわれわれは何を見ることもできない。より深い暗黒が、いつも絶えない波動で刻々と周囲に迫って来る。こんななかでは思考することさえできない。何がるかわからないところへ、どうして踏み込んでゆくことができよう。
梶井基次郎 / 闇の絵巻 ページ位置:4% 作品を確認(青空文庫)
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暗い・闇
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前後の文章を含んだ引用
......棒を身体の前へ突き出し突き出しして、畑でもなんでも盲滅法めくらめっぽうに走るのだそうである。  私はこの記事を新聞で読んだとき、そぞろに爽快そうかい戦慄せんりつを禁じることができなかった。  やみ! そのなかではわれわれは何を見ることもできない。より深い暗黒が、いつも絶えない波動で刻々と周囲に迫って来る。こんななかでは思考することさえできない。何がるかわからないところへ、どうして踏み込んでゆくことができよう。勿論われわれはすり足でもして進むほかはないだろう。しかしそれは苦渋や不安や恐怖の感情で一ぱいになった一歩だ。その一歩を敢然と踏み出すためには、われわれは悪魔を呼ば......
単語の意味
刻刻・刻々(こくこく・こっこく)
暗黒・闇黒(あんこく)
刻刻・刻々・・・1.時間の流れの、その時その時。
2.時間が経つにしたがって。時間の経過ともに状況が目立って変化していくさま。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
暗黒・闇黒・・・1.暗いこと。暗闇であること。光が一切になく真っ暗な状態。
2.1が転じて、希望が持てない状態。世の中の秩序が乱れたり人命が軽視されたりすること。また、文明が遅れていること。「暗黒街」
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写真機のシャッターがおりるように、庭が急に闇になった。
向田邦子 / かわうそ「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon関連カテ暗い・闇意識を失う(気絶・失神)脳卒中
(闇は)街道をみ込んで
梶井基次郎 / 闇の絵巻
月世界のような薄暗さ
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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紐を引っ張り、蛍光灯を全部消した。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ蛍光灯・屋内のあかり消灯
窓を全開にする。陽射しが、あたしの輪郭を熱く熱くなぞってゆく。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ日差し・太陽光室内に差し込む光光に照らされた顔や姿
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