オーバーライン気味にリップが塗られていて、唇が桜の果実のように桜色にぽってりと膨らんでいる。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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口紅
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前後の文章を含んだ引用
......聞いた、感嘆のため息。 亜美ちゃんは簡素な白いウェディングドレスを着て、百合の花のように輝いていた。高い背、まっすぐ伸びた背筋、印象が薄いほどに整った顔。今日はオーバーライン気味にリップが塗られていて、唇が桜の果実のように桜色にぽってりと膨らんでいる。 春に咲くすべての花は、亜美ちゃんの形容詞だ。重そうなほど枝に花を咲かせている木蓮の木、ゆっくりと惜しみなく美をふりまいて、香り立つ。幸せの絶頂というよりは悟っ......
単語の意味
桜色(さくらいろ)
桜色・・・桜の花のような色。薄い紅色。
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塗ったばかりのような赤い口紅が目に留まった。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
(オレンジの口紅)口紅の色と皮膚との対照で、顔全体がにわかに安っぽい感じに変えられていく。
吉行淳之介 / 原色の街 amazon
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口紅の先端が、ユリの雌蕊(めしべ)のようにどす黒い赤い色
池田 満寿夫 / 10フランの恋人 amazon
「化粧」カテゴリからランダム5
参観日に匂ってくるような化粧臭さ
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
蛍光塗料を塗りたくったような派手な化粧
小池 真理子 / 小池真理子のミスティ―小池真理子短篇ミステリ傑作集〈1〉 amazon
お化粧すると、一枚ずつ薄皮がはがれて、きれいなあたしが現れてくるようで嬉しかった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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