麦藁のようなカマキリが、老いさらばえた躰(からだ)を引きずって、のろのとろ歩く
内海 隆一郎 / 街の眺め 作品を確認(amazon)
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単語の意味
蟷螂・螳螂・鎌切(かまきり)
蟷螂・螳螂・鎌切・・・1.カマキリ目の昆虫の総称。頭は逆三角で胴は長く、腹が弓状に膨れている。色は、主に緑または褐色。鎌状の前足で他の虫を捕らえて食べる。名前の由来は「鎌で切る」や「釜を持ったキリギリス」など諸説ある。蟷螂・螳螂(とうろう)とも読む。
2.(「鎌切」と表記して)カジカ科の川魚。アユカケの別名。
2.(「鎌切」と表記して)カジカ科の川魚。アユカケの別名。
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糸の縫い目に、白い埃のように虱(しらみ)たちがじっとかくれている
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
ポプラの幹に止まっていた硬い殻を持った虫が、風で強められた雨に飛ばされて、流れる水に逆らって進もうとしている。《…略…》街灯に照らされたその背中を、最初ガラスの破片と見間違えた。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
黒胡麻のような水すまし
外村 繁 / 澪標「澪標・落日の光景 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
目の前の外の日向を、青く光った虫が、青い糸を引くように筋を附けて飛んでいる。
鈴木 三重吉 / 桑の実 amazon
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ひしめく蠅が、漣(さざなみ)が渡るように揺れて動く
大岡 昇平 / 野火 amazon
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