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(ストーブのついた)部屋の中の暖かさは、私の心と五百里位は離れている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:58% 作品を確認(青空文庫)
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温かさ・温かい温度
ストーブ
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......と嘘を言って金を借りるより仕方がない。自分の原稿なんか、頼む事はあんまりはずかしい気持ちがするし、レモンを輪切りにしたような電気ストーヴが赤く愉しく燃えていて、部屋の中の暖かさは、私の心と五百里位は離れている。犀 と云う雑誌の同人だと云う、若い青年がはいって来た。名前を紹介されたけれども、秋声氏の声が小さかったので聞きとれなかった。金の話も結局駄目になって、後で這入って......
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気分が落ち込む・気持ちが沈むの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
踏張って見ても、泥沼に落込んだように足掻きがとれず、気持は下へ下へ沈むばかりだった。
志賀 直哉 / 暗夜行路 amazon
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温かさ・温かい温度の表現・描写・類語(温度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
真綿のように温かくなっていて
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
窓は蒸気で曇り、部屋は暑いほどにあたたまっていた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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ストーブの表現・描写・類語(家電のカテゴリ)の一覧 ランダム5
部屋には大きい瓦斯 ストーヴがもはやとうに火の働きを閉されて、コバルト色の刺繍 をした小布を冠 されていた。
岡本かの子 / 母子叙情
レモンを輪切りにしたような電気ストーヴが赤く愉しく燃えていて
林芙美子 / 新版 放浪記
小さなストーブに煙の多い石炭がぶしぶし燃えて
有島武郎 / 或る女
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「心」の言葉を含む悲しみの表現・描写・類語(家電のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(喪失感をまぎらすためにジョギングを始めた私と亡くなった彼女のセーラー服を着て過ごす柊という男)彼のセーラー服は私のジョギングだ。全く同じ役割なのだ。私は彼ほど変わり者でないので、ジョギングで充分だっただけのことだと思う。彼はそのくらいでは全くインパクトに欠けて自分を支えるにはもの足りないのでバリエーションとしてセーラー服を選んだ。どちらもしぼんだ心にはりを持たせる手段にすぎない。気をまぎらわせて時間をかせいでいるのだ。 私も柊もこの二カ月で、今までしたことのない表情をするようになった。それは失ってしまったものを考えまいと戦う表情だった。ふっと思い出して突然に孤独が押してくる闇の中に立っていると知らず知らずのうちにそういう顔になってしまうのだ。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
泣きたかった。隣の木にいるヨキに笑われたくない一心でこらえる。ぐっと歯を食いしばり
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
足を進めることを、生きてゆくことを心底投げ出したかった。きっと明日が来て、あさってが来て、そのうち来週がやってきてしまうに違いない。それをこれほど面倒だと思ったことはない。きっとその時も自分が悲しい暗い気分の中を生きているだろう、そのことが心からいやだった。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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落語が聞こえていたが、ラジオは調子が悪く雑音が大きかった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
昼間のラジオ番組は主婦と高齢者を主なリスナーと設定して作られている。出演している人々は気の抜けた冗談を口にし、意味のない馬鹿笑いをし、月並みで愚かしい意見を述べ、耳を覆いたくなる音楽をかけた。そして誰も欲しがらないような商品を声高に宣伝した。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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いったんその企図が頭をもたげたが最後、君は魅入られた者のように、もがき苦しみながらも、じりじりとそれを成就するためには、すべてを犠牲にしても悔いないような心になって行くのだ、その恐ろしい企図 とは自殺する事なのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
(死にたいと思いながら生きる)木の枝に張りついた虫の抜け殻のように、少し強い風が吹いたらどこかに永遠に飛ばされてしまいそうな状態で、辛うじてこの世界にしがみついて生きてきた
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
体じゅう非常にだるかった。――床から体を持ち上げるはりが抜けていた。
宮本百合子 / 伸子
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