(感情がまとまらずどうしていいか分からない)彼は今、ばらばらだった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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不安になる
悩み・心配事
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前後の文章を含んだ引用
......年月の重みは分かち合えない。夕方になると立ち上がって萃のところに行った彼の後ろ姿を思いだした。当然のようにそうだった長い日々が彼に刻んだ深い感情の流れを考えた。彼は今、ばらばらだった。そんなふうに見えた。「父が死んでちょっとして、母の体の調子が悪かったころ。静養でね。よく家族3人でたき火だの花火だのしたし、海の友達が多いから、こつは知ってるん......
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体の内部にも何ものかが、手をさし入れて、内から、かすかに彼の肉を引きかいているような痛みを交えた不安が、彼の背骨を沿うて下から上ってくる。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
浪のように不安が揺れはじめた。
梶井基次郎 / のんきな患者
(漠然とした不安)得体の知れない不安が襲いかかってきて、身動きが取れなくなった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
こう思いつくと、まるでそれまで思い設けなかった火の玉のような不安が、身をかわすひまもない速さで、降りかかって来た。
里見 トン / 河豚「初舞台・彼岸花 里見トン作品選 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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背筋に張りついた冷えがなかなか引かず
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
胸が夏の海のように泡立 って来る。
林芙美子 / 新版 放浪記
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