林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:45% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
薄く広がった雲
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......夜は海の祭で、おしょうろ流しの夜だ。夕方東の窓を指さして、母が私を呼んだ。 「可哀そうだのう、むごかのう……」 窓の向うの空に、朝鮮牛がキリキリぶらさがっている。鰯雲 がむくむくしている波止場の上に、黒く突き揚った船の起重機、その起重機のさきには一匹の朝鮮牛が、四足をつっぱって、哀れに唸 っている。 「あんなのを見ると、食べられんのう……」 雲の上にぶらさが......
ここに意味を表示
薄く広がった雲の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
空も、はかないようなうっすら白い雲がはるかにベールのようにかかった静かな青色をたたえていた。透明な液体がそっとこぼれてしまいそうな不思議な青だった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
霞か煙かとまごう淡いかすかな雲
竹西 寛子 / ひとつとや amazon
このカテゴリを全部見る
「空・中空」カテゴリからランダム5
ハンカチのような白い雲
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
ひとり夜更けの河畔を歩いていると、なにやら音がして振り返った。夜空に花火がひとつ上がっていた。
宮本輝 / 二十歳の火影 amazon
川面に映った月が波に砕けて、ひっくり返した宝石箱のようにきらめいていた
郷原宏 / わが愛の譜 amazon
沈殿物が底の沈んだ上澄みのような灰色の雲
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
同じカテゴリの表現一覧
空・中空 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ