海面に目をやると、もう陽が傾き始めたのか、波がしらに淡朱の光を映じてうねり、無数の血色のけものが湧き上がってくるように見えた。
田久保 英夫 / 海図 作品を確認(amazon)
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夕方の海
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単語の意味
血色(けっしょく)
うねり(うねり)
血色・・・血行による顔の色やツヤ。
うねり・・・うねること。
1.大きく緩やかに曲がりくねること。大きく緩やかに上がったり下がったりすること。
2.1の状態が続くこと。1の状態がとどめ難い勢いで攻めてくること。「感情のうねり」「業界再編のうねりの中で」
1.大きく緩やかに曲がりくねること。大きく緩やかに上がったり下がったりすること。
2.1の状態が続くこと。1の状態がとどめ難い勢いで攻めてくること。「感情のうねり」「業界再編のうねりの中で」
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夕方の海の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夕方の海は、いつもオレンジ色の鏡のように光っていた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
海面は血を流した俎(まないた)のように、真赤な声を潜(ひそ)めて静まっていた。
横光 利一 / 花園の思想 amazon
海が暮れ方の紫紺の水平線を長く曳(ひ)く
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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海はいかにも入り江らしく可憐 なさざ波をつらね、その上を絵島丸は機関の動悸 を打ちながら徐 かに走っていた。幾日の荒々しい海路からここに来て見ると、さすがにそこには人間の隠れ場らしい静かさがあった。
有島武郎 / 或る女
冷たい波は、船の両舷の下に逆毛のように白く砕けて
長塚 節 / 土 amazon
川が大きな迂回をつくって湖面のようにひろがる
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
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