月の光に心を奪われていると、不可能なことなどないように思えてくる
羽田 圭介 / スクラップ・アンド・ビルド ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
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......だ。じっと見つめていると、いかにもこの病室へ優しい使者たちによる迎えが来そうに思えるほどだった。洗った入れ歯をケースにしまってもなお、健斗は月から目が離せない。月の光に心を奪われていると、不可能なことなどないように思えてくるのだった。人間はおよそ五〇年も前に宇宙へ飛び月の周回軌道をぐるぐるまわったのだから、苦痛なく天国へ行くことくらいできなきゃおかしいだろう。 カーテンで仕切られた......
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月の光・月明かりの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
小路は、月に照らされて、さながら霜を置いたようにうす白 い。
芥川龍之介 / 偸盗
高く 掛かっていた半かけの白っぽい月がいつか光を増して来た。
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
月から射し下ろして来る光線
梶井基次郎 / Kの昇天
まん丸の大きな月が出て、夜の山道を行く俺たちを守るように照らした。懐中電灯は必要なかった。月光を受け、木の葉が銀色に輝いていた。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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(昼の月)ビルの上にうす青い空があり、白い透き通った半月形の月が浮かんでいた。
向田邦子 / 大根の月「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
幾重にも横に刷毛で掃いたような薄雲の襞(ひだ)を夕陽が赤く爛(ただ)れさせる
福永 武彦 / 草の花 amazon
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