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妻は僕の肩にそっと頭をのせた。《…略…》それから一度だけ深いため息をついてから、眠った。彼女の体は猫のようにやわらかく、そして軽かった。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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身を寄せ合う
眠りに落ちる・寝つく
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前後の文章を含んだ引用
......長距離トラックのタイヤ音に混じって鳥の声が聞こえるようになった。FENはカントリー・ミュージックを流していた。我々は二人で一本の煙草を吸った。煙草を吸い終ると、妻は僕の肩にそっと頭をのせた。「でも、こんなことをする必要が本当にあったんだろうか?」と僕はもう一度彼女に訊ねてみた。「もちろんよ」と彼女は答えた。それから一度だけ深いため息をついてから、眠った。彼女の体は猫のようにやわらかく、そして軽かった。 一人きりになってしまうと、僕はボートから身をのりだして、海の底をのぞきこんでみたが、そこにはもう海底火山の姿は見えなかった。水面は静かに空の青みを映し、小さな......
単語の意味
体(からだ)
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
猫(ねこ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
猫・・・1.ネコ科の哺乳動物の総称。形は虎に似て、柔軟な体や出入り自由な爪、鋭い感覚のひげを足を持つ。暖かいところを好み、鼠(ねずみ)をよく捕るとされる。
2.(猫の皮を胴張りに用いるところから)三味線の異称。
3.猫車(ねこぐるま)の略。
4.猫火鉢(ねこひばち)の略。
5.ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。
2.(猫の皮を胴張りに用いるところから)三味線の異称。
3.猫車(ねこぐるま)の略。
4.猫火鉢(ねこひばち)の略。
5.ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。
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二人で頭蓋の鉢と鉢がごりとあたるほどに身を寄せて
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
お互いに傷ついた犬の哀れさで寄り合っていた。
佐多 稲子 / くれない amazon
(真夏の午後に)僕と母はものすごく広く感じられる邸の中に、まるで 灼熱 の砂漠の上の虫のように身を寄せ合っていた。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
二人は傷ついた小鳥のように寄り添い
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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目を閉じた次の瞬間にはもう眠っていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
眠りがやってきて、温かい泥の中に僕を運んでいった
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
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「本当に御校 の生徒でしょうか」と少々皮肉に語尾を切った。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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