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有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:15% 作品を確認(青空文庫)
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黙る・沈黙
室内(空間)が静か
雰囲気が悪い・重苦しい空気
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前後の文章を含んだ引用
......の顔を見るのを避けるように、そこらに散らばった服地や帽子などをながめ回して、なんと返答をしていいのか、いうべき事は腹にあるけれども言葉には現わせないふうだった。部屋 は息気 苦しいほどしんとなった。 葉子は自分の言葉から、その時のありさまから、妙にやる瀬ないさびしい気分になっていた。強い男の手で思い存分両肩でも抱きすくめてほしいようなたよりなさを感じた。そ......
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大洋のどん底から湧き出すような、重々しい沈黙
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
何を言えばいいのかわからなかったので、ぼくは黙っていた。広々としたフライパンに新しい油を敷いたときのような沈黙がしばらくそこにあった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
深い海の底の貝みたいに、どこまでも頑なに沈黙を守っておられる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
診察室に入ると耳の奥がじんと震えるみたいに静かで、カルテをめくる音とか、ピンセットで清浄綿をつまむ音とか、ケースから注射器を取り出す音とか、そんなささやかな音しか聞こえないわ。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
部屋の中はどこまでもしんとしていた。耳を澄ませると、その静寂にはいくつかの意味あいが含まれているように天吾には感じられた。ただ物音ひとつしないというだけではない。沈黙自体が自らについて何かを語っているようだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
TVを消して彼は出ていく。突然室内は静寂に包まれる。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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雰囲気が悪い・重苦しい空気の表現・描写・類語(雰囲気・空気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
社内会議にはしらっとした空気が流れていた。それは江原や迫田ら、若手社員たちが入ってきたときの、よそよそしい態度と冷ややかな表情を見たときから、佃の胸の内に広がりはじめた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
その日の夕食のメニューにとってつけたように加わった野菜サラダの味を私は一生忘れられないと思う。重い味だった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
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ピリピリした空気が充満した実験室
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
しっかり閉じられた病院の窓からでも五月の暖かい日差しが入り込んでいる。けれど、窓の向こうの風が届かないと、閉ざされた息苦しさは消えない。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
物に憑かれたような殺気を感じられる動き
吉村 昭 / 海の鼠 amazon
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