酔った声だった。電話でもすぐわかる。酔っていないとかけられないのだ。実の娘に。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:48% 作品を確認(amazon)
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酒に酔う・酔っ払う
親子関係
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......。「じゃ、萃によろしく。」 と2人で見送った。咲がしょうがないわね、あの子たちも、と言った。それから2人でご飯を食べに出かけた。★「どうしてるんだ? 最近。」 酔った声だった。電話でもすぐわかる。酔っていないとかけられないのだ。実の娘に。「元気よ。お父さんは?」 私は言った。 土曜の夜の、突然の電話だった。父には今、家族がいない。父と駆け落ちした女性は、また別の人と逃げた。そういう人種がいる。失......
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酒に酔う・酔っ払うの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ほろ酔い未満のふわっとした酔いごこちが、僕はなによりも好きだった。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
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親子づれは倦怠期の夫婦のように見えた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
天に地にも掛けがえのない弟
向田 邦子 / 隣りの女 amazon
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まるで自信がなくなってしまう。ごみくずのような気がして来る。
林芙美子 / 新版 放浪記
青年はビールの酔いを肩先にあらわしながら、コップの尻でよごれた卓子 にかまわず肱 を立てて、先ほどからほとんど一人で喋 っていた。
梶井基次郎 / ある崖上の感情
「人間関係・地位」カテゴリからランダム5
蜥蜴(とかげ)が守宮(やもり)を追い詰めるように、なぶり、いたぶる
伊集院 静 / 三年坂 amazon
(人と別れて)闇の中を遠ざかってゆく船をひとり見送っているようだ。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
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