どこかでハタハタでも焼いているのか、とても臭いにおいが流れて来る。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:4% 作品を確認(青空文庫)
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悪臭・くさい
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前後の文章を含んだ引用
......正直に話をしてみた。仕事がみつかるまで、下で一緒にいていいと言ってくれた。 「あんた、青バスの車掌さんにならないかね、いいのになると七十円位這入るそうだが……」 どこかでハタハタでも焼いているのか、とても臭いにおいが流れて来る。七十円もはいれば素敵なことだ。とにかくブラさがるところをこしらえなくてはならない……。十燭 の電気のついた帳場の炬燵 にあたって、お母アさんへ手紙を書く。 ――ビョ......
単語の意味
鰰・燭魚・鱩(はたはた)
鰰・燭魚・鱩・・・ハタハタ科の海水魚。全長15cmほど。口は大きく、体に鱗(うろこ)はない。北日本のやや深海に生息し、11~12月ころ産卵のため沿岸に群遊、その時が漁期でもある。秋田などの東北地方の日本海沿岸で昔たくさん獲れた。食用で、味は淡白。漁期の冬は、雪が降り出す前に雷が鳴ることも多く「神」や「雷」の字を当てる。別名で「雷魚(かみなりうお)」ともいう。
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臭気に、人を気絶させるだけの悪霊が踊る
有吉 佐和子 / 三婆 amazon
プーンといやな匂いがした
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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犬のように男の匂いを嗅ぎ分ける
石川 達三 / 独りきりの世界 amazon
薄荷が混じっているのではないかと思われるような空気を吸うと、からだがすうっと洗われるような気さえする
林真理子 / ウフフのお話 amazon
看護婦達に、彼は山野の清冽な幻想を振り撒いてやるために、そっと百合の花束を匂い袋のように沈めて
横光 利一 / 花園の思想 amazon
熟れた果実の重々しい香気
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