TOP > 人物表現 > 見る > 一瞥・チラ見・さりげなく見る
葉子の目は稲妻のように事務長の後ろ姿を斜めにかすめた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
一瞥・チラ見・さりげなく見る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......の中で、 「えゝ」 とだけつぶやいて黙ってしまった。そのおぼこさ……葉子は闇 の中で目をかがやかしてほほえんだ。そして岡をあわれんだ。 しかし青年をあわれむと同時に葉子の目は稲妻のように事務長の後ろ姿を斜めにかすめた。青年をあわれむ自分は事務長にあわれまれているのではないか。始終一歩ずつ上手 を行くような事務長が一種の憎しみをもってながめやられた。かつて味わった事のないこの憎し......
単語の意味
後ろ姿・後姿(うしろすがた)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
後ろ姿・後姿・・・後ろから見た姿。後ろ手(うしろで)。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
ここに意味を表示
一瞥・チラ見・さりげなく見るの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ちらりと電光のように時雄の顔色を窺った
田山 花袋 / 蒲団 amazon
新聞かなにかを見ながら、ちらちらその方を眺めていた
梶井基次郎 / 愛撫
自分がどう見られているのかを気にする様子で、彼はつと顔を上げて、一瞬里枝を正視した。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
治郎吉の眸は、眼の隅へ寄って、お喜乃の方へながれていた。
吉川英治 / 治郎吉格子
このカテゴリを全部見る
「見る」カテゴリからランダム5
目は泰山ではなく、まっすぐに壁に向けられたまま
池井戸 潤 / 民王 amazon
柳さんは高い空を見上げた。青く澄んだ空の向こうに目指すところがあるみたいに。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
ちらりと電光のように時雄の顔色を窺った
田山 花袋 / 蒲団 amazon
なぜか目の焦点をあわせることができない。なんらかの作用によって、左右の視力が突然大きく異なってしまったみたいだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(同じものを見る)女は私の視線の先を見る。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
見る の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ