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無限に空があるくせに、人間だけがあくせくしている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:71% 作品を確認(青空文庫)
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忙しい・多忙・慌ただしい
空・青空
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前後の文章を含んだ引用
......ものだけれど、涙が出て来るといやに孤独な気持ちになって来る。こうした生きかたも、大して苦労には思わないのだけれど、下宿料が払えないと云う事だけはどうにも苦しい。無限に空があるくせに、人間だけがあくせくしている。 夕焼の燃えてゆく空の奇蹟 がありながら、ささやかな人間の生きかたに何の奇蹟もないと云うことはかなしい。別れた男の事をふっと考えてみる。憎い奴だと思った事もあった......
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忙しい・多忙・慌ただしいの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
朝から晩まで二十日鼠のようにからだを動かしている
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
梭(ひ)のような休みのない思いで心に悪い布を織る
佐藤 春夫 / 創作〈2〉 amazon
時間がせまればせまるほど気があせり、
岡本かの子 / 巴里祭
金のために一時の不自由さも忍んでいるという風に忙しく働く
佐多 稲子 / 素足の娘 amazon
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空・青空の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
空を仰ぐと、遥か高いところで豆粒ぐらいのダイヤモンドのようなものが白くチカチカ輝いていて、眩しくてとても目を開けていられない
三浦哲郎 / ユタとふしぎな仲間たち amazon
青空は、突き抜けるように澄んでいる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
とにかくはっきりした、きびしいほど鮮やかな光景だった。 空が青い。 ガラスのような、固い素材でできているみたいに明確な、濃い青だった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
月の光に重さを感じるほど満身に月光を浴びる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
煙のように薄白い雲が形もなく流れて星を舐(ねぶ)る
内田 百けん / 冥途・旅順入城式 amazon
美しい縞模様を雲の影が大地に描いていた。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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病理学研究所と図書館との間に木造の病棟が幾列も並んでいる。消毒所の煙突から灰色の煙がたちのぼっていた。患者は何百人いるのだろう。看護婦や職員はどの位いるのだろうと彼は考えた。この建物と建物との間を自分には理解できぬ歯車がまわっているような気がする。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
注文伝票が、悪夢のように捌(さば)いても捌いてもあとからあとから増える
干刈 あがた / 干刈あがたの世界〈2〉ウホッホ探険隊 amazon
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