私は揺れの音とリズムの中で静かに目を閉じて
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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電車・汽車
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前後の文章を含んだ引用
......でいる駅になんて、もう二度と降りなくっていいのよ。充分ありうることだもの。」 彼女が言ったのをぼんやり聞いた。 そうなのかな、と思った。しばらく沈黙が続いた。 私は揺れの音とリズムの中で静かに目を閉じて、住んでいる駅を思い浮かべた。午後の駅前、ロータリーの花壇に揺れる赤と黄の名を知らない花の一群。その向こうには本屋がある。いつも立ち読みの人々がずらりとこちらに......
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のろい閑散な夜汽車に乗って退屈している
林芙美子 / 新版 放浪記
小さい軽便が海の方からやって来る。 海からあがって来た風は軽便の煙を陸の方へ、その走る方へ吹きなびける。 見ていると煙のようではなくて、煙の形を逆に固定したまま玩具の汽車が走っているようである。
梶井基次郎 / 城のある町にて
駅を通過する電車や汽車の音が汐鳴りのように聞える
林芙美子 / 新版 放浪記
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エセックス級の空母にはおびただしい数の対空砲と機銃が備えつけられていた。五インチ砲十二門、四〇ミリ機銃七十二挺、二〇ミリ機銃五十二挺、まさにハリネズミ状態だ。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
ぼんやり向かい側の車窓から見える動く景色を見ていた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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