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(殺した女の)生首くびのにおいを持つ簪を――、そっと、墓石のそばの土中へ、ふかく、差し込んだのである。  悪夢を、封じたように
吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:32% 作品を確認(青空文庫)
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......が明るい。  今日まで、肌に、抱いているにも、捨ててしまうにも、気にかかって、このまま、なお持っていると、病気にでも取ッつかれそうな気がしていたかんざしを――あの里次の生首くびのにおいを持つ簪を――、そっと、墓石のそばの土中へ、ふかく、差し込んだのである。  悪夢を、封じたように、 「ああ、これで、さっぱりだ」  と、一角は、の土をたたいた。  春の雲が白い。――紅梅が紅い。  からん、からん、と笑いたいように、心が軽くなった。 「気一つだ」  ......
単語の意味
簪(かんざし)
・・・女性が髪を結うときに使う道具。髪に挿す女性の装飾品。「髪挿し」がなまった言葉。
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