今日まだ一言も口をきかない緑子の唇のなかには、真っ赤な血がぎゅっとつまっていてうねっていて集められ
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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その他の唇の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......けており、あ、あぶないかも、とわたしは思ったのやったけど、それを知らずにそこから飲んだ緑子の唇がぷつっと小さくひっかかって点として破れるところを想像してしまう、今日まだ一言も口をきかない緑子の唇のなかには、真っ赤な血がぎゅっとつまっていてうねっていて集められ、薄い粘膜一枚でそこにたっぷりと留められてある、針の本当の先端で刺したぐらいの微小な穴から、スープの中に血が一滴、二滴と落ちて、しかし緑子はそれには気づかず、白......
単語の意味
うねる(うねる)
うねる・・・大きく緩やかに曲がりくねる。大きく緩やかに上がったり下がったりする。また、そのような状態が続くことや、そのような状態がとどめ難い勢いで攻めてくること。
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口びるは暖かい桃の皮のよう
有島武郎 / 或る女
口は小さく、上唇がほんの少し上にめくれあがっている。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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