少しばかり零(こぼ)れてくる程度の日の光までが、黄燐をともしているようで、かび臭かった。
室生 犀星 / 杏っ子 作品を確認(amazon)
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日差し・太陽光
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単語の意味
黄燐(おうりん)
黄燐・・・燐(りん)の同素体のひとつ。白燐(はくりん)に若干の不純物が混じったもの。半透明な淡黄色で、蝋状(ろうじょう)の固体。猛毒で、ニンニクのような臭いを放つ。「白燐」と「黄燐」はわずかな不純物の有無による色の見え方の違いだけで、同じ物として扱われることも多い。
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日差し・太陽光の表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
護岸工事に使う小石が積んであった。それは秋日の下で一種の強い匂いをたてていた。
梶井基次郎 / ある心の風景
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遠い山々が雪が煙ると見えるような柔らかい乳色につつまれる
川端 康成 / 雪国 amazon
鶴川と私とのあいだには、夏のはげしい直射日光がある。鶴川の若い顔は脂に照りかがやき、光りの中に睫を一本一本金いろに燃え立たせ、鼻孔をむしむしする熱気にひろげて、私の言葉の終るのを待っている。
三島由紀夫 / 金閣寺 amazon
採光窓から降ってくる真夏の陽射しが床タイルにくっきりとした窓枠の影を作っている。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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