のなつかしい声。よく通る高い声。まるで価値あるもののように余韻を残す。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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余韻・残響
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前後の文章を含んだ引用
......みながら開演を待っていた。 そして私の声。「いいのいいの、赤いのがついてるでしょ、RECって。このままでいいの。」「うん、ついてる。ありがと。」 真由が言う。そのなつかしい声。よく通る高い声。まるで価値あるもののように余韻を残す。「でもお姉ちゃん、本当にテープ回ってる?」「大丈夫、もう、さわんない方がいいよ。」「心配性よね。」 真由はテープを見たままうつむきかげんにちょっと笑った。暗がり......
単語の意味
余韻・余韵(よいん)
余韻・余韵・・・1.余(あま)った韻(いん[=似たような響き])。余った音。鐘をついた後などにある、音が鳴り終わった後にも残っている響き。「韻」と「韵」はどちらも訓読みで「ひび(き)」と読め、「音」を意味する字。「余音」とも書く。余響(よきょう)。
2.1が転じて、事が終わったあとも残る風情や味わい。また、詩文などで言葉で直接あらわされていない趣(おもむき)。余情(よじょう)。
2.1が転じて、事が終わったあとも残る風情や味わい。また、詩文などで言葉で直接あらわされていない趣(おもむき)。余情(よじょう)。
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余韻・残響の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
道場に受身の音がつづき、その響きが池の面に縮緬のような波を立てた。
富田 常雄 / 姿三四郎 amazon
のなつかしい声。よく通る高い声。まるで価値あるもののように余韻を残す。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
濁った音が彗星の尾のようにぼうと耳朶(みみたぶ)にしばらく響く
夏目 漱石 / 門 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
(大きな音に)気が散ったといった様子で窓に目を向けた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
海底の牛が啼くような鈍い汽笛
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
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