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はっと我れに返った瞬間ほど君を惨 めにするものはない。居眠りしたのを見つけられでもしたように、君はきょとんと恥ずかしそうにあたりを見回して見る。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:61% 作品を確認(青空文庫)
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我に返る・意識が戻る
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......と見やっている。そしてクリムソンレーキを水に薄く溶かしたよりもっと鮮明な光を持った鱗 の色に吸いつけられて、思わずぼんやりと手の働きをやめてしまう。 これらの場合はっと我れに返った瞬間ほど君を惨 めにするものはない。居眠りしたのを見つけられでもしたように、君はきょとんと恥ずかしそうにあたりを見回して見る。ある時は兄上や妹さんが、暗まって行く夕方の光に、なお気ぜわしく目を縄 によせて、せっせとほつれを解いたり、切れ目をつないだりしている。ある時は漁夫たちが、寒さに手......
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我に返る・意識が戻るの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
頭はまったく動いていなかった。 〈佐山です〉 県警キャップの──思った瞬間、脳内のすべてのランプが点灯した。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
夢からさめたように前を見ると
有島武郎 / 或る女
彼は危うくその発作的な気持に 惹き込まれかけたが、ガタンと音のするような感じで我に還ると、 驚いてその不思議な気持から飛び退いた。
志賀 直哉 / 雨蛙「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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「おい、立花、焦げてるぞ」 江原がいい、立花の思考はそこで中断すると、そのままこのやりとりから頭は離れていった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
疑問符が、金銭登録機のドル符号のように、ひっきりなしに浮かんでは消える
ウィリアム・アイリッシュ / 黒いカーテン amazon
夢みたいな思い込みかもしれない。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
時間がどこかで跳躍したみたいに、意識が覚醒したときには何もかもが既に起こってしまっていた。前置きもなく、状況はそっくり次の段階に移っていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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