空は甘く曇っていて、ちょうど白いベールの向こうに青が透かし見えるような感じだった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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薄く広がった雲
曇り空・曇天
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前後の文章を含んだ引用
......潮くさくて、堤防のコンクリが冷たかった。 それにさらされていると、おのずとしかめ面になってしまうくらい。 弟はやはりしかめ面をして、並んで釣り糸をたれていた。 空は甘く曇っていて、ちょうど白いベールの向こうに青が透かし見えるような感じだった。 なみはざぶん、ざぶんと堤防のはるか下のほうにぶつかってはクリームのような細かい泡を水面に広げていた。 さざなみの三角にとがったもようが、たえまなくちらちらと揺......
単語の意味
ベール
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だんだん白い雲の 薄れて行く、そして 青磁色 の空の 拡がるのを 眺めている
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曇っているせいか、昼間だというのに南側のマンションの窓の幾つかに灯りが点っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
玄関の狭い 廂 合いから差込んで来る西日で、いつもは薄暗い廊下の 縁板 が熱くなっていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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