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濃淡がひどく 斑 な眠り
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
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眠れない・眠りが浅い
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前後の文章を含んだ引用
......特別な場所を開いていた。 無論、蒔野は、深入りし得なかったが故に、その分長く睦み合い、結局、寝不足のまま別々の寝床で浴びた、あの白々とした朝日を度々思い返した。濃淡がひどく斑な眠りのあと。昨夜の記憶と何か夢らしきものとの区別を、うっすらと覆い隠そうとしていた、あの倦怠。…… 目を覚ましたジャリーラは、リヴィングにまだ蒔野がいたことに驚き、......
単語の意味
斑(まだら・むら・ぶち)
斑・・・1.下地の色とは違う色が、不規則に混じっている模様。いろいろな色や濃淡の入りまじっている模様。また。そのさま。
2.1が転じて、ある現象が現れたり、現れなかったりすることのたとえ。はっきりした部分とそうでない部分があるのたとえ。
2.1が転じて、ある現象が現れたり、現れなかったりすることのたとえ。はっきりした部分とそうでない部分があるのたとえ。
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眠れそうで眠れなかった何時間かのせいで、わたしは随分疲れているような気がした。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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絃は上掛けをだんごに巻きつけていくのではなく、眠りながらよくこんなに器用にできるなと感心するほど、逆円錐状に身体に沿って巻きつけていくので、足の方が先細りで腕も肩も隙間なく包まれている。彼の後ろ耳、エジプトのミイラみたいに布の巻きついた身体のなだらかな曲線、本当にかすかな寝息。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
鼻から抜ける息に唸るような声が混じった。それは目覚める時の合図だった。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
うつろに眠い頭で聞いていた。彼女の声がまるで夢の中に響くように感じた。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
(眠くない)体の中に一片の眠りも存在しなかった。まるで干しあがった井戸のように僕は目覚めていた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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