芽というものが持つ小さい逞 しいいのちは、かの女の愛感を牽 いた。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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芽・新芽・若芽
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......まあ!」といって、身体は臆 してうしろへ退いたが、眼は鋭く見詰め寄った。微妙なもの等の野性的な集団を見ることは、女の感覚には、気味の悪いところもあったが、しかし、芽というものが持つ小さい逞 しいいのちは、かの女の愛感を牽 いた。 「こんな腐った髪の毛のような蔓からも、やっぱり春になると、ちゃんと芽を出すのね」 かの女は、こんな当りまえのことを考えながら、思い切って指を出し、蔦の小さい芽の......
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四分ほどに延びた芽生えが、弱々しく、ひょろり、ひょろりと並んでいる。
宮本百合子 / 伸子
胡桃の新芽はなかなかいい。かっちりした精巧な銅版画を見るような気分
がする
小沼 丹 / 胡桃「小沼丹全集〈第3巻〉」に収録 amazon
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(マロニエの花)街路樹の黒く茂った葉の中に、蝋燭 を束ねて立てたような白いほの/″\とした花
岡本かの子 / 巴里祭
十五メートルはあろうかというアオダモが、泡のような白い花を頭上で揺らす。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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