寂しいの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
泥沼に浮いた船のように、何と淋しい私達の長屋
林芙美子 / 新版 放浪記
遠い旅にでも出たようなさびしい気になって
有島武郎 / 或る女
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とてもさびしいの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
私は、まだこのひとと居たかった。このひとの持つ淋しさの層は、人類の歴史と同じくらい厚く、そこに吹く風は誰も振り向かなくなった墓石の上を渡って行くように寒々しかった。それでもそれが人間のもともと持っている淋しさによく似たエッセンスを持っているので、このひとと離れ難く、本当は淋しくて仕方ないのにないことにしてごまかした幾千もの夜の痛みが、一挙に吹き出してきた。そして、その洪水に押し流されないためには、このひとといるしかないように思えた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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孤独・一人ぼっちの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
二人の放浪人が、こんな淋しいところに、落葉のように吹き寄せられている
林 芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
孤独は太陽のように私を灼いた。
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
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「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
医師が来るまで小一時間病人と二人ぎりで、伸子は名状し難い孤立感を覚えた。この大都会の生活と自分達の生存とはいざとなると何と無関係なことか。周囲の冷然とした感じが伸子の心にこたえた。
宮本百合子 / 伸子
遠くはなれて会いたい時は、月が鏡になればよい
宮本百合子 / 伸子
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