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(曖昧な記憶)隆吉の姿がいまではぼやけてしまって、風船のように、虚空に飛んでしまっている。
林 芙美子 / 河沙魚「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 作品を確認(amazon)
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単語の意味
虚空(こくう)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
曖昧(あいまい)
虚空・・・1.何も存在しない空間。
2.1が転じて、大空。
3.数の単位のひとつ。六徳(りっとく)の10分の1。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
曖昧・・・はっきりしないこと。明確さに欠けるさま。「曖」も「昧」も訓読みで「くら(い)」と読める。
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思い出せない。私の記憶はまた白紙である。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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