蝉がジンヤジンヤと啼 きたてている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:90% 作品を確認(青空文庫)
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蝉(せみ)
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前後の文章を含んだ引用
......譜のように、ふぞろいな濁った諧音 で、いつまでも耳の底に鳴っているのだ。 (七月×日) 暑いので、胸や背中にあせもが出来る。帯をしっかり結んでいるので、何とも暑い。蝉がジンヤジンヤと啼 きたてている。台所で水を何杯も飲む。窓にかぶさっている八ツ手の葉が暑っくるしい。明日は一応ひまを取って、千駄木へ帰ろうと思う。 こうしていてはどうにもならないのだ。五円の収入......
単語の意味
蝉・蟬(せみ)
蝉・蟬・・・1.セミ科の昆虫を総称。夏に鳴く虫の代表。羽を畳んで木に止まり、雄は高い声で鳴きたてる。幼虫は数年かかって成虫になるが、成虫の寿命は10日から20日と短い。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
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蝉(せみ)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
庭で蟬が鳴いている。ヒグラシだ。 カナカナカナ…… 澄んだ高い音調は、窓に映る夕映えの色とよく似合って美しい。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
裏の松林で鳴く油蝉が、濁った余韻のない響を、乾燥した空中にベルトのように吐き出していた。
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
あの鳴き声(蝉)は、いやですねえ。何だか人間の声のようじゃないですか。
梅崎 春生 / 桜島 amazon
みいんみいんと暑くるしく蝉が啼きたてている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
無数のはね虫が火花のように光って飛ぶ。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
蠅がふたたび、彼と女との汗の臭いを慕って、首のまわりを飛びまわりはじめた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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