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最後の言葉が心の片隅に、魚の小骨のように残っていた
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:9% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......な画家だね。岩野祐之君だったら、だまされるかも分らない。兼子君あたりは、美術雑誌に図版入りで解説を書きかねないよ」 俺は、門倉に嘲笑まじりに云ったが、実は、この最後の言葉が心の片隅に、魚の小骨のように残っていたらしい。二 門倉が帰ったのは六時ごろだった。無理に置いて行った封筒の中には千円札が二枚入っていた。鑑定料のつもりらしい。 二千円は思わぬ収入だったので、民子が帰......
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さっきわかれたばかりの色の黒い男の影は彼の脳に濃いしみのように残っていた。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
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耳に残る・音声を覚えているの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
その声は今でも耳の奥に響いている。
阿刀田 高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
光代はうっすらと積もった雪に足跡をつけながら、通りの向こうのコンビニへ向かった。《…略…》「あんたの気持ちだけで、その人のこと縛りつけたらいけんやろ」 たった今、珠代に言われた言葉が、地面に残る足跡と一緒についてくる。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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脈絡なく、過(よぎ)る。頭の中を、ふわりとそれらの記憶が浮遊した後で、ゆらりゆらり埃が舞いながら落ちるように、記憶の場面が沈む。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
(タマリスクという花の名が思い出せない)あれはなんという名だったか。砂嵐に 烟って一面に咲き乱れるという紅紫色の花。どうしても思い出せない。タマ……タマス……タクマ……タリスマ……タクラマ……。口のなかでどう唱えても最後にはタクラマカンという語になってしまう。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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