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(目を開ける)眼をあけると、瞼 に弾力がなくて、扇子をたたむようにくぼんで行く。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:60% 作品を確認(青空文庫)
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寝起き・目が覚める
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前後の文章を含んだ引用
......眼の中じゅうに拡がって、私はずしんずしん地の底に体をゆりさげられているようだった。十子が私の裸の胸に手拭を当ててくれている。私はどうしても死にたくないと思った。眼をあけると、瞼 に弾力がなくて、扇子をたたむようにくぼんで行く。私は死にたくない……。「若布 とかまぼこのてんぷらと、お金が五円きていますよ。」私は瞼を締める事が出来なかった。耳の中へゴブゴブ熱い涙がはいって行く。枕元で、鋏 を......
単語の意味
瞼・目蓋(まぶた)
瞼・目蓋・・・目の蓋(ふた)。眼球の表面をおおって、開閉する皮膚のひだ。瞼(まなぶた)。眼瞼(がんけん)。
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眠っていたあいだになんだかひどく年をとってしまったような気がした。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
夜が明け始めると同時にサユリはゆっくりと目を覚ました。それは、上下の瞼を引き剝がすべきか否か迷っているような目覚め方だった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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石碑に鑿で刻まれた文字を何歩か退いて確かめるような目つきで、天吾をひとしきり眺め、
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
顔を上げて視線を前に向ける。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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すでに眠気が瞼を襲い始めている。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
眠気は海底地震によって生じた無音の波のように僕のボートを鈍く揺さぶっていた。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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(寝ている女の女性器を凝視する)両腕をついて、愚かな斥候兵の姿勢を保っていた。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
肖像でも描こうとするかのように、熱心に彼を見つめていた。
堀 辰雄 / 聖家族 amazon
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