TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > 凍る・凍結する
船のあらゆる部分が急にカリッ、カリッと鳴り出すと、水に濡れていた甲板や手すりに、氷が張ってしまった。船腹は白粉 でもふりかけたように、霜の結晶でキラキラに光った。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
凍る・凍結する
霜(しも)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を出しながら、船を見る見るうちに真中に取囲んでしまう、そんなことがあった。氷は湯気のような水蒸気をたてていた。と、扇風機にでも吹かれるように「寒気」が襲ってきた。船のあらゆる部分が急にカリッ、カリッと鳴り出すと、水に濡れていた甲板や手すりに、氷が張ってしまった。船腹は白粉 でもふりかけたように、霜の結晶でキラキラに光った。水夫や漁夫は両頬を抑 えながら、甲板を走った。船は後に長く、曠野 の一本道のような跡をのこして、つき進んだ。 川崎船は中々見つからない。 九時近い頃になって、ブ......
単語の意味
白粉(おしろい)
白粉・・・化粧品のひとつで、顔につけたり塗ったりする白い粉。また、それを練り合わせたもの。肌を色白に美しく見せる目的で使う。粉白粉・水白粉・練り白粉・紙白粉・固形白粉などがある。「しろい」は、「白い物」を意味する。
ここに意味を表示
凍る・凍結するの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
凍った池の上を、子供達がスケート遊びをしていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
汗で濡れた着物が凍ってブリキのようにかたくなる
本多 勝一 / きたぐにの動物たち amazon
このカテゴリを全部見る
霜(しも)の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
小さな小さな乾いた雪のこなが少しばかりちらっちらっと二人の上から落ちて参りました。
宮沢賢治 / ひかりの素足
雪片はごく薄い錫(すず)の箔をうちあてるような音を立てて
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
千万本の針のような霜柱
本庄 陸男 / 石狩川 amazon
(雪の様子)「白い薔薇の花弁が何枚も何枚も落ちてくる感じよ。」 「ポプラの種が下から舞い上がってくるみたい。」 「今日は小麦粉みたいな粉雪よ。この中を歩いたら、むせてしまいそう。」
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
屋根裏の廊下を、鼠の如くチョコチョコと往ったり来たりする
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
将棋の駒を動かすように、あまりにも機械的に事を運ぼうとする
石川 達三 / 花のない季節 amazon
怒濤の前進をつづける。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
雪・霜・あられ の表現の一覧
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ