TOP > 人物表現 > 記憶 > 耳に残る・音声を覚えている
ナツ先輩の声が耳の中でくるりと転がる。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
耳に残る・音声を覚えている
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......の中のダンサーはきっとナツ先輩の妹なんだろうと思った。 自分が向き合いたいと思ったものを描くことが一番いいよ。 てのひらの熱で、いつのまにかアイスは溶けていた。ナツ先輩の声が耳の中でくるりと転がる。新宿とは逆方向に走って行った電車はいつのまにかもう見えなくなっていた。 ナツ先輩が向き合いたかったもの。俺が向き合わなければならないもの。 アイスはどんどん溶け......
ここに意味を表示
耳に残る・音声を覚えているの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(女の肉声と月琴の音が耳に残る。波音が)彼には 先刻 から法界節の琴や月琴の 音 に聞えて仕方なかった。波の音と聞こうと思えばちょっとの間それは波の音になる。が、ちょうど 睡 い時に 覚めていようとしながら、いつか 夢 へ引き込まれて行くように波の音はすぐまた琴や月琴の音に変って行った。彼はまたその 奥 にありありと女の肉声を聴いた。
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「記憶」カテゴリからランダム5
意識に織り込まれているものが次々と思い泛 べられて来た。
岡本かの子 / 河明り
さっきわかれたばかりの色の黒い男の影は彼の脳に濃いしみのように残っていた。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
幼児のころの記憶のように、そこだけ鮮明だった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
「金が手を焼くように思いはしませんか」との古藤のいった言葉が妙に耳に残った。
有島武郎 / 或る女
同じカテゴリの表現一覧
記憶 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ