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僕は――クラバックは天才だ。その点ではロックを恐れていない。」 「では何を恐れているのだ?」 「何か正体 の知れないものを、――言わばロックを支配している星を。」
芥川龍之介 / 河童 ページ位置:52% 作品を確認(青空文庫)
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得体のしれない
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......。……」 「君が? 謙遜家 を気どるのはやめたまえ。」 「だれが謙遜家 を気どるものか? 第一君たちに気どって見せるくらいならば、批評家たちの前に気どって見せている。僕は――クラバックは天才だ。その点ではロックを恐れていない。」 「では何を恐れているのだ?」 「何か正体 の知れないものを、――言わばロックを支配している星を。」 「どうも僕には腑 に落ちないがね。」 「ではこう言えばわかるだろう。ロックは僕の影響を受けない。が、僕はいつの間 にかロックの影響を受けてしまうのだ。」 「そ......
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お日さまが西へ沈むのと同じくらいに当たり前のこと
富岡 多恵子 / 砂に風 amazon
亜美ちゃんと一緒でさえなければ。 二人が並んで歩くと、さかきちゃんは亜美ちゃんに光を吸い取られ、Aのそばに張りつくAダッシュになる。どことなく二人の髪型やファッションセンスが似ているせいだろうか。さかきちゃんの持つ個性的な魅力がすべて欠点になり、あこがれの人を真似する劣性のコピー商品になり下がる。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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