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画を描いている時は、自分の周りの時間だけが進んでいて、描き終わったその瞬間に過ぎ去っていた分の時間をぐんと飛び越える気がする。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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集中する・夢中になる
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......出てきたような陽射しが、黒鉛と汗で汚れたキャンバスを橙色に染めている。 きっしりと固まってしまった上半身の筋肉を伸ばして、俺は少し遠くからキャンバスを見つめた。画を描いている時は、自分の周りの時間だけが進んでいて、描き終わったその瞬間に過ぎ去っていた分の時間をぐんと飛び越える気がする。 うん、たくさん時間もかけたし集中もしたし、タッチもなめらかで、なかなか「なかなかいいじゃん」 背後から声がして、俺は鉛筆を落としそうになった。「っナツ先輩か!......
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神経は磁石 に吸い寄せられた砂鉄のように、堅くこの一つの幻像の上に集注して
有島武郎 / 或る女
(死体をスケッチする)一度、集中すると部屋の空間はすでに自分と死体しか存在しないかのようだった。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
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